開発物語

ヘルメットかぶって仕事できるかい! (建設の安全から引用)

保護帽はどんな時に私たちの頭を守ってくれるのでしょうか。
その役割をいくつかあげてみましょう。

・ 保護帽は上から物が落ちてきた時に頭を守ります。
・ 保護帽は高い所から落ちた時に頭を守ります。
・ 保護帽は転んだ時に頭を守ります。
・ 保護帽はとがった物や角にぶつかった時に頭を守ります。
・ 電気作業用の保護帽は、裸線の接触による感電から守ります。

皆さんがお使いになっている保護帽の表面を見てください。きっと無数の傷がついているはずです。保護帽は皆さんが気づかない間に頭をしっかりと守ってくれているのです。

さて、職場にはさまざまな種類の危険が潜んでいますが、仕事柄、保護帽をかぶることができない(と思い込んでいる)方がいます。たとえばこんな方です。

『私、戸建ての大工やってます。この道50年、腕にはちょっと自信があります。ヘルメット? 上を向けばつばが邪魔だし、下を向いてりゃつばが目の上にかぶってくる。だいたい梁から落ちるようじゃ大工とはいえないよ。この前は、柱をヘルメットで傷つけちまった職人がいるし…ヘルメットかぶって大工の仕事ができるかい!』

 

 大工さんは頭の手ぬぐいがよく似合う、かもしれません。でも1戸建て木造住宅の現場にも危険はいっぱい潜んでいて、人間の頭はそんな危険に見合うほど頑丈ではありません。
 保護帽をかぶったんでは仕事にならない…と言われたら、保護帽メーカーとしては一肌脱がないわけには参りません。 一体どのような保護帽ならかぶって仕事をしていただけますか?

 

・ 造作を傷つけないように、表面が柔らかい保護帽
・ 上を向いても仕事の邪魔にならない保護帽
・ 下を向いてもぐらぐらしない保護帽
・ 頭が蒸れないように穴がたくさんあいた保護帽
・ もちろん厚生労働省規格に合格した保護帽

こんな保護帽が欲しいという大工さんや内装工事屋さんの要望を充たして作ったのが世界初のソフトカバー付き保護帽「ST#1840S」です。従来には無かった全く新しいタイプですので、是非一度お試しください。 なお、この保護帽は全国低層住宅労務安全協議会の推奨品に指定されています。

 一方、こんな方もいます。
『私は工場の設備課で機械のメンテナンスをしています。狭いところに頭を突っ込んで仕事をするのでヘルメットはかぶれません。頭ですか、よく機械の角にぶっつけますよ。でも仕方ありません。野球のキャッチャーが使っているようなヘルメットを作ってもらえませんか?』

 

 このような要望は、工場だけでなく建設業の現場でも、ずっと以前からありました。厚生労働省規格に合格してはいませんが、やむをえず野球帽型の保護帽のつばを短く切って使っていた方も多いようです。狭い場所に頭から突っ込んでいく作業はとても危険です。
そんな仕事に向いた保護帽が無いんじゃ仕方ないですよ…と言われたら、保護帽メーカーとしては一肌脱がないわけには参りません。

・ 狭い場所に入っても邪魔にならないできるだけ小ぶりな保護帽
・ 頭頂部が持ち上がっていないかぶりの深い保護帽
・ つばや縁が付いていない保護帽
・ 頭が蒸れないように穴がたくさんあいた保護帽
・ もちろん厚生労働省規格に合格した保護帽

 

 こんな保護帽が欲しいという設備屋さんや工場の方の要望を充たして作ったのが狭所作業用保護帽「ST#1840」です。今までありそうで無かったタイプの保護帽ですので、是非一度お試しください。きっとお役に立てると思います。

[狭所作業用ヘルメット  ST#1840]

[狭所作業用ヘルメット  ST#1840]

ヘルメットには様々な作業に使えるこれまでのヘルメットとは別に、特定の作業に適した特殊なヘルメットがあります。人の頭を守りたい、タニザワはそういう視点でこれからも新しいヘルメットを開発して参ります。